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私がここで書き記しておきたいことは、完結編となる第6巻を観ながら感動でもって久々に涙があふれてきたということです。そしてこの感動こそが、私がアニメに嵌った一つの大きな要因と言えます。
アニメーションの魅力って何なのかを私なりに考えてみると、それは制作者がオーディエンスに伝えたいと意図した「思い」〜それは生理的、情緒的、理性的な側面のどれであってもかまわないのですが〜を純粋にストレートに伝えることができる表現手段である、ことのような気がします。実写(映画)の場合は表現上の制約がありますし、小説の場合も文字だけで表現しなければならないという制約があります。勿論、実写だから、あるいは小説だからこそ伝えられる「思い」もというのもあります。ただ、アニメの場合は、伝えられる(あるいは表現できる)「思い」の幅・領域がすごく広く、また(表現スキルにもよりますが)深くあることができると思うのです。そして私は、基本的に単純だからかもしれませんが、その表現を通じて感じ取ることができる「思い」というものに魅せられているのだと。
「いい歳をしてアニメに嵌っているなど何事か」とおっしゃる方も多いと思うのですが、アニメの魅力を「アニメの世界に踏み込むことをせず外側から、アニメの一つの側面だけを捉えた表面的な感想」だけで評価しないでいただきたいと思うのです。あるいは「社会的に評価され話題になっている作品〜例えば宮崎駿さんの作品とか〜は認めるけど、それ以外は観るに値しない」と早計に判断しないでいただきたいと思うのです。私は宮崎駿さんの作品も勿論好きですが、同じスタンスで「ふたりはプリキュア」も「魔法少女リリカルなのは」も評価しています。いずれの作品も私にとっては感動を与えてくれることにかわりはありません。
子供の頃は純粋に感動できたのに、歳を重ねるにつれ感動できる幅が狭くなる、あるいは感動できる理由を探してしまう、というのは悲しいことだと思います。アニメというのは一つの表現手段であると客観的に評価し、その世界に一歩踏み出したとき、新たな世界がみえてくるかもしれません。
アニメは日本が世界に誇るべき文化なのですから。
(尤も「アニメ以外には関心がない」というのは如何なものかと思いますが...)
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