memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Esoteric UX-1 Limited(version up) その2

UX-1の電源ケーブルアイソレーション・トランス(アシスタンスデザインのAIT-160TW)経由でMIT Oracle AC1を使用しています。Oracle AC1を選んだ理由は「情報量の多さ」「高域の伸びと低域の力強さが両立している」という2点です。我が家は部屋の構造もあって、低域の量感・質感を高めるということが重要な課題となっており、アクセサリー(特に電源ケーブル)は低域がしっかりしているものを選ぶことが多いですね。
マスタークロック・ジェネレーターのG0(Go-s は高すぎ!)から100KHzのクロックを入れてワードシンクをかけています。クロックケーブルはAET UR DG 75 spec.2004 を使用しています。これはオーディオショップのS氏のお薦めをそのまま採用しました。
音声系のデジタル出力ケーブルにはKimber Select KS-2020を使用。このケーブルはP-50sの頃から使用しているお気に入りです。「繊細な音の描写力と空気感がGood!」です。たまにもう1本持っているAET UR DG 75 spec.2004に入れ替えて聴いたりします。AETの方が「定位感、情報量、低域の量感が若干優れている」感じなのですが、どちらの方が気持ちいい音かというとKS-2020の方が気持ちいいです。「血が通っている感じ」なのかなぁ。AETだと「生真面目な音」に聞こえてしまいます。ロックやジャズを聴く場合はAETの方が好ましい点も多いのですが、クラシックを聴くならKS-2020に軍配が上がります。昨日「音の入り口は情報量を重視する」と書いておいてなんなのですが、8割方クラシックを聴いていることもありKS-2020が常用ケーブルとなっています。
SACDはほとんど聴かないのですが、一応、WireWorldのSuper Eclipse 5(BAL)でもってUX-1のアナログ音声出力をアンプ(コンセントラ2)に繋いであります。気が向いたらハイブリッド版SACDとCDを聴き比べたりします。確かにSACDの方が情報量は多く空気感の表現なども優れてはいるのですが、楽器の実体感という点ではいつ聴いてもCDの方が良いと感じます。これはSACD/CDの規格云々ではなくDACの差なんでしょうね。まあ、ケーブルの違いもあるので一概にDACの差とは言い切れませんが...。
さて、UX-1をお使いの方に是非試していただきたいアクセサリーの話をしましょう。ご存じの方も多いと思うのですが、Isoclean Powerのオーディオ・グレード・ヒューズです。昨年価格改定をして高くなってしまいましたが、それでもこのコストパフォーマンスは抜群なのではないでしょうか。これまでいろいろなアクセサリーを使用してきましたが、C/Pなら間違いなくNo.1です。とにかく電源ケーブルを替える(いや、それ以上の)効果がありました。具体的には「薄いベールを1枚剥がした感じで、ノイズフロアが下がった」「情報量が増え、繊細な音がさらに繊細に」「音の響きが美しい」「全体として音のクオリティがワンランクアップした感じ」というような効果です。私にとってネガティブな面はほとんど感じませんでした。もちろん「音」というのはシステムを構成する機器やアクセサリー全体としての結果なので、あくまで我が家のシステムを前提にした効果ではあります。基本的に「上品・上質な音」という傾向なのでロックやジャズに向くかどうかは?です。クラシックにはOKだと思います。
UX-1の場合、電源回路に4本のヒューズが使われていますので、交換するなら全部交換しましょう。ちなみに使用されているヒューズの規格は

◆4.0A(5×20mm/ミゼットタイプ/スローブロー):1本
◆2.0A(5×20mm/ミゼットタイプ/スローブロー):3本

の計4本です。写真の左側に2本、右側に2本のヒューズがありますが、右から2番目のヒューズが4.0Aのヒューズだったと思います。回路基盤にヒューズの規格が印刷されていますので交換する際には一応 必ず 確かめてください。
◆UX-1のヒューズ部分

※写真の上方向が機器後部、下方向が機器前部になります。
なお、このヒューズには方向性があります。ヒューズのガラス面に矢印が入っていますので電流の向きに矢印を合わせます。UX-1の天板を開け回路を眺めてみたのですが、どうも電流の方向性に確信が持てません。トランスから基盤へ電流が流れるとするなら多分「機器後方→機器前方」の方向性だろうと思い、全てのヒューズをその方向で装着しました。(逆につけたからといって壊れるわけではありませんので...。)それでも気にはなったので、ダメ元でメーカーに問い合わせたところ、「保安部品なので改造にあたります。何かあっても責任はとれません。」との前置き付きではありましたが、方向を教えていただけました。結果的には、推測(山勘)通りでした。写真上で説明すると、矢印が下側を向くように全てのヒューズを取り付けてください
UX-1の場合には4本取り替えるので1万数千円の出費にはなりますが、試してみる価値は十分にあると思います。機器自体の値段に比べれば1%程度の出費に過ぎないのですから...。ただし、くれぐれも自己責任でお願いします。
最後に、UX-1で効果があったのでコンセントラ2にもインストールしてみたのですが、こちらの方は残念ながらUX-1程の劇的な効果がなかったことを付け加えておきます。
◆UX-1とG0

※UX-1の上に佇んでいるのは「セイバーさん」と「凜」です。