memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Esoteric UX-1 Limited(version up) その1


システム構築の考え方にはいろいろあるとは思うのですが、私の方針の一つは「音の入り口の情報量は多い方がいい」というものです。7年前くらいに本格的にオーディオに取り組み始めたのですが、その際に購入したCDPがTEACのVRDS-25xで、選んだ理由も「情報量が多い(自分が買える価格帯の中では)」というものでした。まあ、VRDSというメカニズム自体が気に入ったということもあるのですが…。
以来、P-50s、UX-1とエソテリックでグレードアップしてきました。「エソテリックじゃなきゃイヤ」ということは全くないのですが、P-50sがたまたま安く手に入る機会があったり、P-50sをバージョンアップしようと思っていたちょうどそのタイミングでUX-1が発売されたり...ということです。Ayre D1とか欲しかったですが高かったので...。
X-01ではなくUX-1を選んだ理由は、スペースユーティリティという点でCDPとDVDPを1本化したかったことと、最初からトランスポートとして使用するつもりだったのでDACの性能にはこだわらなかったという2点です。クロック精度についてはマスタークロック・ジェネレーターを買えばいいと思っていたので、そういう意味ではX-01とUX-1の差はほとんどないのではないかと判断したわけです。ちなみにSACDはほとんど聴きません。
さて音についてですが、P-50sは「骨太でガッチリした音の骨格、ゴリッとした低音、ややダークな音」という感じでしたが、UX-1は意外にも「骨格はしっかりしているが繊細さと柔らかさをもった音、どちらかというと明るめの音」だったので、ちょっと驚いた記憶があります。ただし、ヴァイオリン好きの私としては結果オーライでした。

VRDS系のプレーヤーは共通してセッティングに敏感なので、UX-1購入後もいろいろと試行錯誤をしてきましたが、今年、Finite Elementeの CERABASEを購入してからは「これで決まり!」という満足のいく状態となりました。「情報量が多くかつ音のバランスがよい」というのが理由です。ちなみにCERABASEは付属のゴム製滑り止めは使用せずに4点支持で使用しています。ゴム製滑り止めを使用すると若干情報量が落ちる感じですね。ちなみにUX-1を購入したショップの方からは「直置きの場合に高域が気になるようでしたら、テフロンテープをCERABASEの上部に貼ると良いです」と勧められました。私は直置きでの音に満足していますので試してはいません。4点支持と3点支持についてはどちらも試してみたのですが、4点支持の方が若干ですが「低域がしっかりしてるかなぁ」という印象でした。「1つだけ余らせておくのはもったいない(価格が高いですから...)」という心理が働いていることは否定しません。
総合的には、画質も含めて(画質に関しては音以上に見識がないのであまり触れないことにします)とても満足していますが、デジタル出力端子がRCATOSしかなくAES/EBU端子がないこと、コンポーネント出力端子がBNCであることは、ケーブル選択が制限されると言う点でちょっと不満ではあります。TOS端子なんかいらないのでAES/EBU端子をつけて欲しかった...。
電源供給関連、デジタルケーブル、マスタークロック、そしてUX-1を使われている方にお勧めのあるアクセサリーについての話は、また明日ということで。