memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

#1 ナイスカットミル(コーヒーミル)、ハリオ・V60ドリッパー

「お薦め」カテゴリーでは、これまでに購入した様々な商品の中から、購入満足度の高かったものをご紹介していきたいと思います。

[rakuten:coffee-market:445369:detail]


数年前のことですが、今住んでいるマンションのすぐ近所に自家焙煎のコーヒー豆屋が忽然とオープンしました。近所でちゃんとしたコーヒー豆(粉)を買える店がなかったので、コーヒー好きの私にとっては、まさに「Great!」です。その当時はこのお店で豆を碾いてもらっていたのですが、ネットで「コーヒーはやっぱり碾きたてがおいしい」という発言を目にし、「そりゃそうだよなぁ」とちょっと反省気分でコーヒーミルを物色し始めました。
手動のミルはさすがに面倒なので電動タイプを調べ始めたのですが、大きくは「グラインド・タイプ」と「カッティング・タイプ」の2種類があるようです。要は「碾く」か「切る」かの違いですね。「切れ味の良い刃で高速にカッティングするのが最も香りを損なわない」という話もあれば「低速で碾くタイプが最もおいしい」という話もあります。「どっちがいいんだよ!」とぶち切れそうになる気持ちを抑えつつ、過去の無駄遣い経験から得たいくつかの教訓を思い浮かべます。

◆機能・性能に差があるなら、絶対に高機能・高性能を選ぶこと
◆機能・性能で選べない場合は品質の良さそうな方を選ぶこと
 →素材、製法、仕上げなど
◆品質でも選べない場合はカッコイイ方を選ぶこと
 →ブランド、色・デザイン、希少性など
◆それでも選べない場合は迷わず高い方を選ぶこと

今回の場合「機能・性能」の差はよくわからない、安物でなければ「品質」には(たぶん)それ程差がない、というわけで「カッコイイ」と思えるものを選びました。それが「カリタ・ナイスカットミル」です。
購入してから約10ヶ月ほどになりますが、とても満足しています。お勧めのポイントとしては

◆やっぱり形がカッコイイ。喫茶店でよく見かけるミルの小型版ですが、デザインと大きさのバランスが実に素晴らしい。キッチンに置いておいても絵になります。
◆私はペーパーフィルダー派なのですが(ネルドリップじゃないのかよ!というつっこみはなし)、碾いた粉をペーパーフィルターで直接受けることができるので非常に便利です。付属の粉受け容器もあるのですがプラスチック製なので静電気でコーヒー粉が容器にくっつくそうです(一度も使ってないのでわかりませんが)。実はハンディタイプの電動ミルの場合も静電気で容器にコーヒー粉がくっついて面倒らしいです(聞いた話ですが)。

若干の問題点(面倒な点)としては、

◆定期的に分解して掃除をしなければならない。
簡単に分解できるので大したことではないのですが、掃除をしなければならないということが面倒なだけです。歯ブラシと細い刷毛を用意しておくと刃を掃除するのに便利です。たまに内刃の間に豆が挟まっていたりするので掃除は必要ですね。残り粉は酸化するので味に影響がないとは言えませんし。分解掃除をする際に大きなネジを2つ外さなければならないのですが、これを外すための器具は付属していませんので自分で調達する必要があります。コインでは無理。普通のマイナス・ドライバーでも無理。包丁の背だったら使えるかも...でも危ないし。いろいろ探したあげく、我が家ではキャビアについてきたキャビアオープナーがジャストフィットしました。缶オープナー系はうまく使えるかもしれませんね。(でも付属品としてつけて欲しい)
◆口の周りに粉がつく、忘れた頃に粉が落ちてくる
私の場合は粉受け容器を使用していないため、粉が落ちてくる際に口の周り(ゴム仕上げになっている)にコーヒー粉がくっつきます。また全部碾き終わった後、しばらくして口の中から粉が落ちてきたりします。前者についてはキッチンペーパーを軽く濡らして掃除してます(たまにですが)。後者は口の下に小さな受け容器を置いておけば問題ありません。これを怠ると台座の上とか周りがコーヒー粉だらけになります。

ちなみに、粉の細かさ(碾き加減)を調整するダイヤルがついていますが、粉の細かさを変えると当然味も変わりますので、気分とか豆の種類に応じて調整する楽しみがあります。もっとも、豆の焙煎度合いやドリップの仕方でも(無論豆の種類でも)味が変わるので、こだわり出すと訳がわからなくなります。同じ豆でも、浅煎りにしてもらい粗碾きにして短時間で抽出すれば酸味が立ちますし、逆に深煎りにしてもらいやや細かめに碾いて時間をかけて抽出すれば苦みやコクが増します(豆が持っている味の範囲での話ですが)。
私はそこまでこだわらないので、焙煎は普通にしてもらい、気分で碾き加減と入れ加減を適当に調整しています。

最後にペーパードリップ派の方にお薦めなドリッパーが「ハリオ・V60ドリッパー」です。近所のコーヒー豆屋のお兄ちゃんから薦められました。円錐形なので抽出液がペーパー均等に染み込み、それらが全て円錐の頂点を通って落ちる点がイイらしいです。ネルドリップに近いという意見もあるようです。カリタ式とかメリタ式と違い、ドリッパーの内部に抽出液が溜まらないので、短時間で一気に抽出することもできるし、少しずつお湯を注いで時間をかけてじっくりと抽出することもできるとのことです。

ハリオ V60キャンペーンセット VDP-02B

ハリオ V60キャンペーンセット VDP-02B

 click! ↑ amazon

確かに入れ方によって味のバランスは随分変わりますね。でも以前使用していたメリタ式よりもおいしいかと言われると味の質感自体にはそんなに差がないような気もします。むしろ24金フィルターの方が味の質感の違い(口当たりの良いまろやかな感じ)は大きいように思います。ただ24金フィルターは抽出後の粉の処理が面倒なので(ペーパーフィルターのようにポイっと捨てるわけにはいかない)使わなくなってしまいましたが...。
結論としては「ハリオ・V60ドリッパー」の方がいろいろと味を変えられるので今はこれを常用しています。