memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

やっぱりフルサイズはいいなぁ。

先日SONY LSPX-S2(グラスサウンドスピーカー)を導入した際に、消灯したベッドルームでLEDが点灯している様子の写真を撮りました。

最初はいつも使用しているNikon1 V3を使ったのですが、ノイズが多くてイマイチな出来上がり。(写真をクリックしてオリジナルサイズをみてもらうとわかりやすいと思います。)



※ f/3.8, 1/2秒, ISO 6400


もう少しちゃんとした写真を撮りたいなと、久しぶりにNikon D700を防湿ケースから出してZeiss 50mm/F1.4をつけて撮った写真がこちら。


※ f/2.8, 1/8秒, ISO 4000


流石にフルサイズというか、現像時にノイズフィルターはかけていないにもかかわらずNikon1に比べるとノイズ感があまり気になりません。
また撮像素子が大きいのでボケ具合もいい感じです。


ただ久しぶりに一眼レフを使ってみると、振動もシャッター音も大きくてビックリ! 「一眼レフってこんなんだったっけ...」と思ってしまいました。

それとNikon1にはAFもVRもついていますが、Zeiss PlanarはMFだし当然VRなんてついてないので、ピント合わせと手ブレには非常に気を遣いました。オートマの小型車から突然マニュアルの大型車に乗り換えた感じですかね。


その後、CFカードリーダーでMacbook Proに写真を取り込もうとしたところ、メモリカードのマウントが突然解除される症状が多発してうまく読み込めません。何度やっても同じです。

カードリーダーの不具合もしくはカード自体の不具合が考えられるものの、撮影自体は問題なくできているので恐らくカードリーダーが壊れているのでしょう。


そこでMacbook ProD700をUSBケーブルで直接つないで取り込んでみたところ、今度はうまく取り込めました。でも取り込み時間が非常に遅くてイライラです。「こんなに遅かったかなぁ...」。


で、思っちゃったんですよね。もう買わないつもりだったけど、最後にもう1台だけカメラ買おうかなと...。


それから10日間くらい、悩みに悩みました。
結局のところ普段はNikon1を使うことになるのだから無駄なんじゃないかとか、同じ散財をするならオーディオの方がいいんじゃないかとか...。

また仮に買うにしても、ボディ+マウントアダプタにするか、あるいはレンズセットにするか等々...。


割と即断即決の私にしては本当に珍しく長い間悩んだ結果、やっぱり買うことにしました。その代わりもう少し普段使いしようという決意も込めて。


察しの良い方(あるいはNikonユーザーの方)なら何を買うつもりなのか見当がついたと思いますが、まあそういうことです。


〜続く。

SONY LSPX-S2 グラスサウンドスピーカー 後編

まだ使い始めて数日ですが、後編では現時点での感想を書き留めておこうと思います。ただその前に、機能設定等についてまとめておきましょう(★は本体もしくはMusic Centerでしかできないものです)。


【本体でできる操作/設定】

  • 電源on/standby☆onは本体のみ
  • Bluetooth機器のペアリング
  • NFCによるBluetooth機器のワンタッチ接続★
  • 音量調整
  • イルミネーションLEDの明るさ調整(off/32段階)
  • キャンドルライトモードのon/off
  • キャンドルライトモードの強さ設定(2種類)★
  • スリープタイマーのon/off
  • WPSボタンによるWi-Fi接続★
  • プッシュ&プレイボタンによるSpotifyの再生★

【Music Centerでできる設定】

  • 電源off
  • サウンド設定:ベースブースターon/off★
  • サウンド設定:DSEE HX設定(auto/on/off)★
  • プッシュ&プレイ再生設定(Spotifyの登録)★
  • 照明設定:LEDの明るさ調整(off/32段階)
  • 照明設定:キャンドルライトモードのon/off
  • スリープタイマー:on/off
  • スリープタイマー:タイマー時間(15分〜120分:6区分)★
  • 電源オプション:オートスタンバイon/off(未使用状態15分でoff)★
  • 電源オプション:電池残量確認★
  • その他:Bluetoothコーデック設定(オート/SBC)★
  • その他:Wi-Fi SSID確認★
  • システム:ソフトウェアアップデート(グレーアウトしているので使えるかどうか不明)
  • システム:ネットワークスタンバイ(グレーアウトしているので使えるかどうか不明)
  • システム:機種名変更★
  • システム:ソフトウェアバージョン確認★
  • システム:自動アップデートon/off★
  • システム:タイムゾーン設定★
  • システム:IPアドレス確認★
  • ネットワーク接続診断★
  • Wi-Fi電波測定★
  • 他の機器とのグループ作成:Wireless Multiroom/WirelessStereo/Bluetooth Speaker Add function★

【Music Centerで選択できるソース】

  • マイライブラリー:スマホ/タブレット本体に入っている音楽(プレイリスト可)/iTunesライブラリ★
  • Audio in:ステレオミニプラグで入力されるアナログ音声★
  • Home Network:DLNAサーバー内の音楽★
  • Amazon Music★(アプリ登録が必要)
  • YouTube★(アプリ登録が必要)
  • ミュージック:ミュージックアプリのライブラリ★

【Music Centerの再生操作】

  • スタート/ストップ/トラック送り/トラック戻し(ただしTimeバーを操作して再生位置を自由に変えることはできない)★
  • 音量調整
  • Play Mode:off/Repeat Track/Repeat All/Shuffle All★

iOSの設定を使うもの】


抜けはあるかもしれませんが、LSPX-S2の機能は概ね網羅していると思います。

ざっくり言うと本体でできるのは基本的な操作/設定で、詳細な設定はMusic Centerを使うというスタンスですが、電源on、キャンドルライトモードの強さ設定、プッシュ&プレイによるSpotifyの再生は本体からでないと(多分)できません。どうしてそうしたのか良くわからないですね。

電源onについては、Music Centerのシステム設定の中にあるネットワークスタンバイ機能が使えればMusic Centerからできるはずなのですが、現時点ではできません。もしかするとアプリ(あるいはファームウェア)のアップデートによって近い将来できるようになるのかもしれません。(あるいは私の設定が何か間違っているのかもしれませんが...)

【6/18追記】まだ状況の切り分けができていないのですが、本体電源offの状態でHome Networkを選択した際に本体の電源が入る時がありました。その時はネットワークスタンバイ機能がグレーアウトではなくon/offできる状態でした。できる時とできない時の状況の違いを探ってみたいと思います。


本体の操作ボタンは、底面近くの本体外周(後ろ側)に電源ボタン、プッシュ&プレイボタン、音量調整ボタンが、底面にLED照度調整ボタン、Bluetoothペアリングボタン、NFCセンサー、Timer/WPSボタン、リセットボタンがあります。
外周のボタンは手探りだと位置が非常にわかりづらく、特に電源ボタンの位置がわかりづらいのはベッドサイドで使うには非常に不便。仕方がないので電源ボタンが手前側に来るように本体を設置していますが(どの方向に設置しても音の出方は変わらないので)、早いことネットワークスタンバイ機能が使えるようになって欲しいものです。


LEDの照度はMAX(32)にしても暗めの照明くらいなので、文字を読むのは(私の視力では)ほぼ無理。基本的には就寝時に使うので、今のところ照度は最低にしていますが、それでも室内がほの明るくなってしまうのでいずれLEDはoffにするかもしれません。
キャンドルライトモードは照度変化が却って鬱陶しいのでoffにしています。


Music CenterでのNASの操作は、X88の時にも触れたけど、あまり使い勝手は良くありません。一番最悪なのはローカルのプレイリスト機能が無いことで、次に最悪なのはアルバム選択の際にアルバムアートが表示されないことですね。

4月末にリビングに導入したTechnics SC-C50の操作アプリもアルバムアート表示についてはMusic Centerと同様なのですが、ローカルのプレイリスト機能が使えるので予めプレイリストをいくつも作っておけばさほど不便さは感じません。別に難しい話ではないと思うので、アップデートで是非改善してほしいものです。


機能編の最後に本体デザインについて触れておくと、LSPX-S2は低重心化を図ったことと、底面に円形のゴムエッジがついているため、倒れにくいし滑りにくくなっています。少し傾いているベッドのヘッドボードに載せてみましたが、不安定さはほとんど感じません。

デザインも少しレトロっぽい感じがして、個人的にはモダンなLSPX-S1よりも気に入っています。


さて、最後に肝心の音についての感想です。


まずリビングのテーブルに設置して音量を上げた状態での感想です(Soundgenicがソースで、音源は非圧縮のAIFF)。

  • モノラルなんだけど拡がりがある音で、なんか不思議な感じ。レビューでは「どこで鳴っているのかわからない」みたいに書いてあるのを見かけたけど、それは言い過ぎかと。2m位の距離ではLSPX-S2がどの方向にあるかはハッキリわかる。ただし(モノラルなのに)その方向に音の拡がりがあるというのが独特かと。壁際のサイドボードの上に置くと上から音が降ってくる感じが出るのでお薦め。
  • リビングで使うには音量を相当上げないといけないが(クラシックだと80〜90%、J-POPだと60〜70%くらい)、個人的には十分な音量がとれる(ただし私は小音量派なのでご注意の程)。ただ、この時にLSPX-S2の方を見ると、この音が小さなLSPX-S2から鳴っているというのがちょっと信じられない感じがする。本体の大きさにそぐわないスケール感がある音だと思う。
  • 中高音がクリアで繊細。アコースティック楽器はかなりリアルな鳴り方だけど、音が大きくなった時に高音に若干ヒステリックさ(キンキンして耳につく)を感じる時もある。
  • 低音は量感があるとは言いがたいし、低い低音は出ないんだけど、LSPX-S2だと個人的にはあまり気にならない。SC-C50の場合は低音の量感が凄く気になるのだが、LSPX-S2は聴く側のスタンスが違うというか、そういう風に思わせる音の質感なのかも。
  • 楽器の音もさることながら、録音に入っている場の雰囲気がうまく表現できている。つまりは再生している情報量が多いのだと思う。


ではベッドサイドに設置して小さな音量で聞くとどうかと言うと、

  • ピアノやヴァイオリンソロなどはクリアで音の質感が高く、とても心地よい。
  • 音量が小さいので音の拡がり感は弱くなる。もしかしたら設置位置を変える(正面で距離のある少し高い場所、もしくは逆にベッドのヘッドボード上)と良いかもしれないので、いずれ試してみたい。
  • 音量が小さくても中高音が不明瞭にならないのが凄い。一つ一つの音がきっちりと分離し、存在感を持って聞こえる。ボーカルも然り。
  • 低音を期待してはいけない...(^_^;


という感じで、音が部屋中に拡がるなんてことは全くないんだけど、それなりに雰囲気のあるキレイな音が楽しめるので、及第点かと。

ただしJ-POPやROCKは雰囲気にそぐわないので、必然、アコースティック系でソロ〜小編成のクラシック、Jazz、環境音楽などになりそう。Amazon Musicに川のせせらぎ、波の音、森の音があったと思うので、今度試してみようと思います。


グラスサウンドに対して事前に想像していたイメージと比較すると、音の拡がり感は期待したほどではなかったけど、中高音の音のクリアさと質感は期待通りだったので、総合的にはまずまずの満足感です。リビングはSC-C50、ベッドルームはLSPX-S2というのは、中々に良い配置かな。

本音を言うなら2台目を導入しWi-FiでつないでStereo再生してみたいです。ベッドのヘッドボードの左右に設置すれば小音量でも拡がりのある音が楽しめそうなんですが、それよりも先に導入したいものがいくつもあるので実現は難しいかな。


SONY LSPX-S2 グラスサウンドスピーカー 前編

段々と気温が高くなってきて、睡眠導入のためにヘッドフォンで音楽を聴くのがつらい季節になってきました。

秋〜春は密閉型のEdition8を使うのですが、気温が高くなると耳が蒸れるので4月くらいからはオープン型のHD800を使っています。それでもちょっと厳しい時期になってきましたね。


例年だとベッドのヘッドボードに設置してるSRS-X5(アクティブスピーカー)に切り替えるのですが、X5への入力にはヘッドフォンアンプP-700uのヘッドフォン端子からの出力を使っているため、X5を鳴らすにはSoundgenic、Sonica DAC、P-700uというフルセットを使わなければなりません。

でもX5で出す音はヘッドフォンとは違って小さな音なので(近所迷惑になるとイヤなので夜中に大きな音は出せない)、前々からエネルギー効率が悪いなと思っていました。そもそも音の違いを聞き取れるような音量ではないので、DACもアンプも通さずにソースとダイレクトに接続できればそれがベストなのです。


しかしながらX5はBluetoothDAPとの接続はできるけどLAN接続はできないので、Soundgenicを使えません。これが不便なんですよね。

それと、X5はそこそこの音量を出してやるとピラミッドバランスで左右の拡がりのある凄く良い音になるものの、音量が小さいとイマイチな感じです。
また小さな音量領域でのボリューム1段の音量差が大きいので、BluetoothによるDAPとの接続だとベストな音量にしづらいのも欠点。ヘッドフォンアンプからの出力を使う場合は音量調節はアンプ側でできるので問題ないのですけどね。


ベストな解決策は新たなアクティブスピーカーを導入することしかありません。機能的な条件は次の通りです。

  • 無線LAN接続が可能でSoundgenicをソースとして使えること
  • 小音量領域での音量調節が細かくできること
  • LDACかaptxHDでBluetooth接続ができること
  • iPadで操作(曲選択や音量調節など)ができること
  • 音がそこそこ良いこと
  • デザインがそこそこ良いこと
  • 実売価格が5万円以下


でもって選んだのがSONYのグラスサウンドスピーカーのLSPX-S2です。

■LSPX-S2


グラスサウンドスピーカーはLSPX-S1が発売された際に凄く気になっていたのですが、価格が高すぎた(確か7万円前後だった気がする)ので導入を諦めました。LSPX-S1はまだ現行機種なので、LSPX-S2は後継機ではなく別バージョンということになります。

■LSPX-S1


価格は約4.5万円なのでLSPX-S1よりも随分と安くなった感じ。サブウーファーのサイズは50mmから35mmと小さくなってはいるものの、機能的にはWi-Fi/DLNAに対応し、ハイレゾファイルも再生できます。LSPX-S1はアナログ入力とBluetoothしかなかったので、LSPX-S2のWi-Fi対応とハイレゾファイル対応は格段の進歩と言えますね。
またバッテリーの持続時間もLSPX-S1の4時間から、倍の8時間へと大幅アップしています。


もともとグラスサウンドというものに興味があったこと、他に興味を惹く機種がなかったこともあり、迷うことなくLSPX-S2に決めました。

例によってamazonで注文し、金曜日に到着。機能や試聴の感想は次回に書く予定ですが、ベッドルームサイドのラックの上に設置したLSPX-S2はこんな感じ。


いい感じです♪


Technics SC-C50用 AudioQuest NRG/X2 の試聴


金曜日の20時半頃からエージングを開始し、土曜日の9時頃にちょっと聴いてみた感想は、

  • 低音の量感が上がり、重量感が少し増した
  • 前日感じた高音のイヤな感じはほぼ気にならなくなった
  • 高音も多少伸びやかにはなってきたが、まだまだな感じ

というものでした。

それから引き続きエージングを続け、概ね75時間経過時点での感想は次の通り。

  • やはり低音の量感は増しているし、重量感も以前より出ている。ダンピング感もあって気持ちの良い低音。
  • 耳障りな音は出ていないものの、高音が少しおとなしいかも。
  • 全体として音の質感が良くなった感じはある。特に高音域で感じるが、それがおとなしさにつながってもいる。

ちょっと高音がおとなしい感はするけど、低音は良くなっているのでケーブルを変えた効果はあったかなという感じです。


電源ケーブル交換によって周波数特性が変化したので、Supace Tune を使って周波数特性の再最適化を実施。結果は次の通りです。

電源ケーブル交換前】

電源ケーブル交換後】


元の周波数特性(青線)を見ると、80Hz?付近の低音の量感が上がっているので、聴感上の低音の量感や重量感アップはこの影響かもしれません。

逆に300Hz付近のピークが小さくなっており、高音域は若干凸凹が激しくなっていますが、これが高音域のおとなしさの原因なのかは良くわかりません。


一方、最適化後の周波数特性(赤線)では、低音域はほぼ似たような特性になり、中〜高音域は電源ケーブル交換後の方がやや凸凹した状態が残っています。

つまり、Space Tune による周波数補正によって電源ケーブルを変えたことによる低音の量感増はほぼ感じられなくなりました...(ーー;)

何だかなぁ...と言う感じですが、音の質感は少し良くなったので「まあいいか」と一瞬思ったものの、高音域がおとなしいことが気になってコンセント周りを少し見直してみることに。


実はSC-C50の電源は、リビングのオーディオシステム専用電源配線の途中にあるコンセント(松下電工のホスピタルグレードコンセント)から取っています。そしてこのコンセントはMacbook ProiPad/iPhone、各種DAPアドホックな充電、そしてMacbook ProのバックアップHDDの電源に利用しています。本当はオーディオとは別の配線から取りたいけど、部屋のレイアウト上仕方がありません。


それ故せめてもの対策として、このコンセント(2口)にはオーディオシステムの給電に対する悪影響を少しでも減らそうと、ノイズフィルター(Panasonic PLCアダプター ノイズフィルター)をつけてあります。

SC-C50の電源もこのノイズフィルター経由で取っていたのですが、ものは試しとノイズフィルターを外してコンセントダイレクトで電源を取ってみました。


結果は、ちゃんと考えれば当然の結果とも言えるのですが、高音のおとなしさが解消され、かつ音の粒立ちも良くなりました!


メインシステムへの悪影響を減らそうとノイズフィルターを噛ませていたけど、そもそもメインシステムとSC-C50を同時に使用することはないのでノイズフィルターなんていらないわけです。「メインシステム最優先!」という常々の基本スタンスの悪影響ですかね...(^_^;


これだけ音が変わるなら Space Tune もやり直した方が良さそうなので再測定。結果は次の通り。


【ノイズフィルター経由】

【コンセント直刺し】


補正前の特性では500kHzより上の凸凹がやや小さくなっているようです。特に1.5KHz付近、3〜4KHz付近の落ち込みが小さくなっているのが特徴的かと。

補正後の周波数特性はノイズフィルターを噛ませていた時より中〜高音域がフラットになっているけど、低音については80Hzあたりのピークが補正されて減ってしまっています。ここは補正してくれなくても良かったんですけどね。


最後に今回の総括を。

AudioQuestの電源ケーブルに関しては、低音域の量感/重量感アップや全体的な質感向上はあったものの、正直言うと期待していたよりも変化が小さかったです。もっと中高音域が変わるかと思っていたんですけどね...。

逆に言うと、純正のケーブルもそれなりのクオリティを担保しているという結果だと言えるかもしれません。実際、BD/HDDレコーダー付属のメガネ型電源ケーブルに比べれば、ケーブル径も太くてしっかりしたケーブルだと言えます。


一方、コンセント用ノイズフィルター撤去による音の変化の方は、ケーブル交換以上にインパクトが大きかったです。頭では理解していたものの、ノイズフィルターって実際に音の鮮度感がスポイルされるんだなぁと。

オーディオシステム以外の機器〜スマホタブレット等の充電時の悪影響を抑えるという意味では効果的なのかもしれませんが、ことオーディオ機器の電源ラインに入れるのはやっぱり良くないですね。


なお、今回の電源ケーブル交換とノイズフィルター撤去の結果、これまではONにしていたVoice Mode(音声帯域の強調)をOFFにしました。

ONにすると中音域の前後の立体感は増すのですが、以前よりも音が中央に集まっている感を強く感じます。逆にOFFにした方が左右の拡がりが自然な感じになるし、ノイズフィルター撤去による効果か、OFFでもボーカルや楽器の存在感は十分感じられるので、今のセッティングだとバランス的にはOFFの方が良さそう。


今、イタリア合奏団の「調和の霊感」を聴きながらブログを書いていますが、ヴァイオリンの高音の艶感が以前よりも増してとても良い感じです♪

尤も電源ケーブル交換で増えたはずの低音の量感がSpace Tuneによる補正で減ってしまったため、再度Tone Controlで補っているというのは釈然としませんけどね。


どうせならSpace Tuneによる補正ファイルを複数保存しておいて選択できるようにするとか、あるいは3バンドのTone Controlではなく10バンドくらいのイコライザーを搭載するとかすればもっと使い勝手が良くなると思うのですが、ファームウェアアップデートで何とかならないですかねぇ...Technicsさん!


と言うことで、改善して欲しい点はあるけど、電源の取り方の変更がきっちり音に反映されるというのは「やっぱりSC-C50って真っ当なオーディオ機器なんだな」と改めて思いました。

以前のレビューでも書きましたが、オーディオファイルの手軽なサブシステムとしてお薦めだと思います。


audioquest オーディオクエスト 電源ケーブル NRG-X2 3m NRG/X2/3M

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Technics SC-C50用メガネ型電源ケーブルの交換

SC-C50の電源ケーブルは、所謂メガネ型コネクタを3P化したタイプとなっています。


2Pのメガネ型コネクタにアース用を加えて3P化しているようなので、通常の2Pメガネ型電源ケーブルで代替できそうに見えます。そこで新たにメガネ型電源ケーブルを入手して交換してみることにしました。


現在我が家で稼働している3台のBD/HDDレコーダは全てメガネ型電源ケーブルですが、3台とも別のケーブルに交換済み。使用しているケーブルは次の3種類。

  • オヤイデLi/15 EMX
  • FURUTECH G220AG18F8
  • Zonotone 6N2P-3.0Megane


機器付属のケーブルを使うのはイヤだからということがケーブル交換の最たるモチベーションなので、オーディオ/ビジュアル用であれば正直どのブランドのモノでもよく、毎回購入ブランドを変えてました。機器を購入する時点で電源ケーブルも購入するため付属のケーブルは一度も使ったことがなく、残念ながらそれぞれのケーブルの特徴はわかりません。


でも今回はビジュアル機器ではなくてオーディオ機器なので、どこのケーブルにするか少し迷いました。

オヤイデはケーブルが緑なのでデザイン的に除外。FURUTECHはシルバーコート導体なので良さそうな感じ。Zonotoneはインターコネクトの印象があまり良くなかったので(音が柔らかすぎる)、今回はFURUTECHにしようと思っていたところ、なんと生産完了になっていました。


仕方がないのでヨドバシカメラのオンラインショップでメガネ型電源ケーブルを検索し、最終的に選んだのはAudioQuest NRG/X2(1.8m)です。今の設置場所だと0.9mでも問題ないのですが、今後、設置場所が変わる可能性もあるので、少し長めのものを選びました。


木曜日に注文し、金曜日に到着。早速交換してエージングを開始しようと思いきや、SC-C50本体のコネクタに刺さりません!


おかしいなと思ってよく見てみると、SC-C50のコネクタ部にある出っ張りが長すぎてNRG/X2のプラグと干渉しているみたい。プラグ部を純正ケーブルと比較してみるとこんな感じ。



少し見にくいかもしれませんが、プラスとニュートラル用の2本のコネクタ間の溝が純正品の方が深くて広いことがわかるかと思います。

さらに比較してみたところ、プラグの差し込む部分の長さがNRG/X2の方が純正よりも4mm程長く、SC-C50本体のピンがプラグ内の導体に届きにくいことも判明。


となればプラグを加工するしかありません。


工具箱から棒ヤスリを引っ張り出してきて、プラグの溝を削って深くする作業、プラグを削って長さを短くする作業、SC-C50のコネクタ部の出っ張りを少し削る作業を実施。何やかんやで小一時間ほどかかってようやく完成。

ちなみに作業している間に少し削れちゃったけど、上の方のプラグの側についている白いのはテスターで測定してつけた極性マークです。2Pケーブルは極性がわかりにくいのでケーブルを購入したら必ずつけることにしています。

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見た目は悪いですがちゃんと刺さるようになりました♪


作業が終わったのが金曜日の20時半頃。それからエージングのための音出しを開始しましたが、レンジは狭いし高音に変なピークはあるしダメダメですね。

果たしてエージングでどう変わることか、期待して待ちたいと思います♪


audioquest オーディオクエスト 電源ケーブル NRG-X2 3m NRG/X2/3M

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空気清浄機の買替え SHARP KI-HX75-W

私は愛煙家なので、タバコの臭い対策としてリビングに空気清浄機を3台置いています。

  • 1号機はBlue airで、ソファーの横に置いてタバコの煙を直接吸い込ませています。
  • 2号機はダイキンの光クリエールで、Blue airの後方に置いてBlue airが吸い損なった煙に対処。
  • そして3号機はSHARPプラズマクラスターで、これはリビングの後方(エアコンの下)に設置して部屋全体に対応。


このうちダイキン光クリエールは電撃ストリーマという臭い分解用の放電ユニットを内蔵しているのが特徴なのですが、その放電ユニットがすぐにヤニだらけになってしまいます。お風呂場にユニットを持ち込んで過去2回洗浄しましたが、もはや限界。


ブログで調べてみたら光クリエールを導入したのは2014年3月だったのでもう5年も使っていることになり、そろそろ買替えかなと思っていたところ、たまたまamazonのタイムセールでSHARPプラズマクラスター空気清浄機の型落ちハイグレード機種が安くなっていたためこれ幸いと購入。

今使っている機種はプラズマクラスター濃度が7000ですが、こいつは25000と3倍以上になっていて、プレフィルター自動掃除機能を搭載しているのに惹かれました。ちなみに下位機種でもプラズマクラスター濃度は25000だけど自動掃除機能がついていなかったのでハイグレード機種を選んだ次第。


そして昨日の夜に配達されたのですが、届いた箱は想像以上に大きいです。最近の家電はエコ対応で箱がスリムになっているのにおかしいなと思って開けてみたところ、中から巨大な本体が出現!
目視だと、幅はBlue airの方があるけど高さと奥行きはBlue air以上な感じです。


3号機を光クリエール(2号機)と入れ替え、3号機の場所に新しい空気清浄機を置いてみましたが、やっぱりデカいですね。失敗したかなぁ...。



説明書を読んでみるとどうやら流行のIoT家電ってやつらしく、ネットワークに接続してアプリで操作できたり、AI搭載で状況にあった運転をしたり、状況変化を声でお知らせしてくれたりするようです。

実際、タバコを吸ってみると「PM2.5の濃度が上がりました」と喋り出す始末で、速攻で音声をオフにしました。


Blue air以外の2台の空気清浄機は風量自動で24時間つけっぱなし(空気清浄機自体を掃除する際にOn/Offするだけ)故に IoT化の恩恵はほとんどなく、本音で言えばそういう余計なものを取っ払って基本機能だけ高性能にしてくれた方が嬉しいのですが、時代の流れってやつは如何ともしがたいですね。


まあ買ってしまったものは仕方がないから使いますけど、せめて3倍以上になったプラズマクラスター濃度がこれまで以上にタバコの臭いを抑えて欲しいなぁ。


オーディオ近況

4月にテクニクスのSC-C50を導入したこともあって、オーディオシステムで音楽を聴くこと自体がめっきり減っています。とは言えメンテナンスはやっておかないとならないので、ゴールデンウィークに毎年恒例の端子クリーニングを行いました。

使用頻度が減っていることもあってか端子はあまり汚れていませんでしたが、クリーニング後の試聴では、プラセボかもしれないけど、音がクリアになった感はありますね。


メインのオーディオシステムにはこれ以上大きな投資はできないので、実質的にはほぼ上がり状態と言えますが、ちょっとだけ気になっている機器がなくはありません。その機器というのはSONORE「ultraRendu」です。



ultraRenduはいろいろな使い方ができるみたいだけど、私が気になっているのは「USB-DACのネットワークプレーヤー化」です。

MA1 DACにこれを接続すれば、Soundgenicの音源をFidata AppでコントロールしながらultraRendu+MA1 DAC(要するにメインのオーディオシステム)で再生できるというわけ。


Soundgenicを使い続けるか、あるいは今後もっとちゃんとしたNASを構築するかはわからないけど、メインシステムをネットワークに対応させておけば色々使い途が拡がって良いかなと思っているわけです。そうなれば将来的にはファイルプレーヤーとして使っているHAP-Z1ESも必要なくなりますしね。

まだ詳細がわからないのでしばらくは様子を見るつもりですが、久々のオーディオ機器導入になるかどうか、ちょっと楽しみです♪